僕は最近テレビをほとんど見なくなりました。
テレビを見なくなると精神的な疲れが以前よりも軽減された感じがします。
そんな経験をして、テレビを目的を持たずに見続けてしまうと感受性の強い発達障害やHSPは精神的に疲れてしまうかもしれません。
発達障害やHSPは感受性が強い
発達障害やHSPの中には普通の人よりも感受性が強い場合があります。
感受性とは「外界の刺激・印象を受けいれる能力・物を感じ取る能力」のことを言います。
感受性が強い人の特徴は、
- 様々なことに感動できる
- 人の気持ちや立場を考えられる
- 感情移入しやすく人の影響を受けやすい
- 空気を読みすぎる
などがあります。
感受性が強いことで、相手の気持ちを理解し些細な変化に気付いてあげられると言う長所がある反面、楽しいことだけではなく悲しいことや辛いことに対しても人一倍感じてしまうので精神的なストレスが溜まりやすいと言う短所もあります。
テレビは感情に訴える番組が多い
感受性が強い人とテレビの相性はあまり良くありません。
理由としてテレビ番組のほとんどは視聴者に感情に訴える場合が多いからです。
さらに同じテレビ番組でも「喜怒哀楽」がどんどん移り変わります。
テレビ番組を制作する側からすれば、最終的な目的は「決められた時間内の番組を作成して高視聴率を獲得すること」です。
視聴率を獲得するためには感情移入しにくい番組よりも感情移入しやすい番組の方が良いんでしょう。
最近ではその傾向が顕著に現れており、日常生活ではありえないほど大きく多くの感情をたった一つのテレビ番組から受けます。
一つの感情しか与えてこない番組(「楽」の感情しか受け取らないお笑い番組など)なら良いんですが、ドラマでもバラエティでもニュースでも「喜怒哀楽」全ての感情をごちゃ混ぜにしてぶつけてくる番組は視聴者側からしても疲れるのでは無いでしょうか。
さらに番組の放送時間は決まっているので様々な感情を雑に詰め込んでいる番組もあります。
テレビを受動的に見ると心が疲弊する
今までの僕は暇があればテレビを見ていました。
特に見たい番組があるわけでも無いですがとりあえずテレビを付けておけば退屈しないだろうと思って受動的にテレビを視聴する癖がついていました。
その時は暇潰しになりましたが、改めて考えると脳と精神を無駄に疲弊させていたなと感じます。
テレビを見ることで視聴者は様々な感情になります。
これを見たいテレビ番組があるからと能動的に視聴するのであれば問題ないです。
楽しみたいからお笑い番組を見る、金曜ロードショーで好きな映画が放送されるから見る、といった感じに自主的に見たいから見るならば無意識に自分の感情も放送内容と同じになります。
ですが、受動的にテレビを見てしまうと自分の気持ちと無関係に様々な感情をテレビ番組から受けてしまいます。
「適当に楽しいお笑い番組を見ていたらいつの間にか悲しい事件のニュースが流れた。そのあとに喜怒哀楽が詰め込まれたバラエティ番組が放送された。」なんて経験は誰しもあります。
意識的には何も感じていなくても短時間に多くの感情になったことで精神が疲弊しています。
普通の人ならば問題ないかもしれませんが、感受性が強い場合は普通の人の何倍も大きく感情が動かされます。
そのため感受性の強い人がテレビを受動的に見てしまうといつの間にか心が疲弊しています。
発達障害やHSPがテレビを極力見ないようにするには
テレビを見ると疲弊すると言ってもテレビは情報ツールの一つになっているためなかなか見ないようにすることが出来ない人もいると思います。
そんな人にとって少しでも受動的にテレビを見ないようにする方法をいくつかご紹介します。
見たい番組だけ録画して後から見る
ほとんどのテレビには録画機能が付いています。
もしくはレコーダーを所持しているかもしれません。
そのためテレビ番組をリアルタイムで見なければいけない訳ではありません。
リアルタイムで見ようとすると、見ようとした番組が終わってもながら見をしてしまう可能性があるので、見たい番組だけを録画して後から録画番組を視聴することでながら見を防ぐことが出来ます。
動画配信サービスで見る
最近ではNetFlixやHuluなどの月額動画見放題サービスが充実してきました。
サービスによって視聴できる番組は違いますが、お目当の番組が動画配信サービスで視聴できるのであればそちらを契約するのも手です。
もしかすると動画配信サービスを契約することでテレビを手放せる人もいるかもしれませんね。
ニュースはインターネットメディア等を活用する
テレビを見なくなることで世間のニュースに疎くなってしまうことを懸念する方もいるかもしれません。
確かにテレビを付けておけばある程度のニュースを知ることが出来ます。
ですが、職業にもよりますが世間のニュースを網羅しなければ生きていけない人はそこまでいないと思います。
僕にとっては世間のニュースを網羅出来ないことよりも、ニュースを見ることで精神的に疲れることの方が問題です。
最近ではYahoo!ニュースやNewsPicsなどのインターネットメディアもあります。
その中から自分が知っておいた方が良いニュースを見るだけで十分だと思います。
まとめ
感受性の強い発達障害者はHSPにとってはテレビは刺激の強すぎる情報ツールです。
昔はテレビが最大の情報収拾ツールでしたが、インターネットが発達してきた現代ではテレビが無くても十分生活することが出来ます。
テレビ番組の全てが精神を疲弊させるものだとは言えませんが受動的に見ることは避けるようにしましょう。
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