寒くなってきたので冬季うつ病に気をつけて【季節性感情障害】

冬季うつ病【季節性感情障害】 その他の症例

12月に入り太陽が沈む時間が早くなったと共に一層寒くなりましたね。
この時期は体調を崩しやすいので気をつけてください。

今回は寒い時期にのみ起こる「冬季うつ病」についてご紹介します。

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冬季うつ病とは

冬季うつとは「季節性感情障害(Seasonal Affective Disorder)」という一年のある時期のみ気持ちが沈む症状の一種です。

時期と原因

冬季うつは名前の通り10月〜3月の秋から冬にかけて症状があらわれます。

明確な原因は不明ですが、日照時間が少なくなることでメラトニンなどの神経伝達物質に影響を受けるためと言われています。
また、日照時間の変化により体内時計が狂ってしまうためとも推測されています。

5月〜9月ごろに症状があらわれる「夏季うつ病」も存在します。

主な症状

冬季うつでは、

  • 過眠
  • 過食
  • 体重増加

といったような症状があらわれます。

睡眠については朝の起床時にダルさを感じたり、日中の眠気が増加します。
食欲については午後から夜にかけて炭水化物や菓子類などの糖分を欲してくるようになります。

精神面でも

  • 意欲や思考の低下
  • 倦怠感がある

などの症状があらわれます。

しかし、一般的にうつ病と言われるような憂鬱感や気持ちの低下などの症状はあまりありません。

冬季うつ病の治療法

日光に当たる時間が低下することにより冬季うつ病は発症するため、第一に行うべき治療法として「照射治療法」があります。
これはライトなどで日光に近い光を浴びる治療法です。
日光、もしくは日光に近い光を浴びることでセロトニンと呼ばれる脳内神経伝達物質が分泌されます。セロトニンが分泌されると脳の働きが活発になると共に体内時計をリセットさせる働きを持つメラトニンが分泌されやすくなります。
照射治療法を行うことで1週間程度で改善が見られます。

憂鬱などの典型的なうつ症状があらわれ始めている場合や照射治療で効果が得られない場合には抗うつ剤を併用します。

冬季うつ病の予防策

まずは冬季うつ病にならないために出来ることから予防をしていくようにしましょう。

日光を積極的に浴びる

日中は日光を積極的に浴びるようにしましょう
特に朝起きたらすぐにカーテンを開けて日光を浴びることで、目も覚め体内時計もリセットされます。

セロトニンの分泌を促す食べ物を摂取する

現在考えられている冬季うつの主な原因は日光が浴びる時間が減少することによるセロトニンの分泌不足です。
そのためセロトニンの分泌を促すような食べ物を摂取することで冬季うつの予防になります。

セロトニンを分泌するためには原料となる「トリプトファン」を摂取する必要があります。
トリプトファンは肉や魚、卵、乳製品などのタンパク質に多く含まれています。
手軽に食べられるものとしてバナナはオススメです。

また、ビタミンDを摂取することでセロトニンの働きを改善させるため効果的です。
ビタミンDは魚類、魚介類、キノコ類などに多く含まれています。

最近ではサプリで摂取することも出来ますのでご参考にしてください。

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