隠れADHDやADHDグレーの人は周りから「優しい人」と思われることが多いかもしれません。
ADHD傾向があからさまに表に出ないため人間関係もギクシャクしておらず、周りからは好印象を受けている隠れADHDですが、本人にしかわからない裏側があったりするものです。
筆者目線にはなりますが、そんな表では「優しい人」と思われている隠れADHDが抱えている裏側をご紹介します。
ADHDは自分への自信がない
ADHDは自分への自信が無い人が多いです。
自分を肯定できないため二次障害として鬱になってしまう方も少なくありません。
頼られることが嬉しい
自分に自信が無い人なら分かるかと思いますが、自分を頼ってくれる人がいたらどう感じますか?
めちゃくちゃ嬉しい!
たとえ自分が暇でなくても感情が先行してしまい手伝ってしまったり、仕事を引き受けてしまいます。
断ることが怖い
頼られることで嬉しいのですが、自分に自信が無いという事実は変わらないです。
そのため「頼られて嬉しい」というプラスの感情と並行して「もし断ってしまったら嫌われてしまうかもしれない」というマイナスの感情が出てきます。
こうなってしまったらもう本人からしたら断ることが出来ません。
ADHDは自分のことを後回しにしてしまう
ADHDは自分のためになることよりも他人のためになることの方が無意識的に優先順位を高くしてしまいがちです。
そのため自分のことを後回しにしてしまう傾向があります。
他人のためになることはやる気が出る
「ADHDは自分のためよりも他人のために動いた方が能力が上がる」という研究結果が出ています。
この研究結果から、ADHDは他人のためになることの方がやる気が出るのかもしれません。
ADHDはやる気が出たり、好きなことを優先的に行ってしまいます。
そのため自分の中の優先順位を他人のためになることや他人に頼られたことは高くしがちです。
結果的に自分のことが終わっていない
「他人のためになることに対しては能力が上がる」ことだけを見ればADHDの素晴らしい能力の一つだと言えます。
ただ、「他人を手伝ったことで自分がやるべきことが一切出来ていない」という状態になりかねません。
ここで誰かに助けを求めることができれば良いのですが、助けを求めた結果その人に迷惑をかけると思ってしまい結局自分でなんとかするしか無くなってしまいます。
しかも残っている作業は「自分の中で優先順位が低い作業 = 自分の中でやる気が起きない作業」なので作業効率もガタ落ちしてしまうんですよね。
ADHDは人に優しくするときに自分の現状を無視する
前述しましたがADHDは人に頼られた場合、自分がどのような状態になっていようと無視して頼ってくれた人に優しくすることを優先してしまいます。
人に優しく出来るのは自分に余裕があるから
普通の人ならば、自分の現状をしっかりと理解して他人のために時間を割く余裕があるかどうかを考えることが出来ます。
(発達障害傾向の無い人の考え方が正確にはわからないため間違っていたらすいません。)
人に頼られた時に
自分にそこまで余裕がない → まず話しを聞く
自分に余裕がない → 後で話しを聞く時間を設ける
のように臨機応変に対応出来るかと思います。
ADHDの優しさは余裕なんて関係ない
対してADHDは人に頼られるとこうなります。
自分にそこまで余裕がない → 他人のために時間を割く
自分に余裕がない → 他人のために時間を割く
少し極端に書きましたが、自分のやるべきことが出来なくなり最終的に破綻する未来が見えたことでしょう。
まとめ
色々書きましたがADHDは人に頼られること、人に優しくすることが基本的に好きです。
ただ残念なことに極端に好きすぎて制御できないんですよね。
これはADHD関係なく優しい人に何かを頼んだりお願いする場合には、その人のスケジュールや表情を見て余裕があるかどうか確認してから声をかけた方がいいかもしれませんね。
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