本業の仕事をしている際にいきなり体も精神も疲れてしまい、その後は全く集中できなくなってしまったことがありました。
なぜそのような状況に陥ってしまったのかと考えたところ、ADHD傾向(もしくは発達障害全体)の人は自分がどのくらい元気でどのくらい疲れているのかを把握できなくなることが度々起こってしまうからなのではと言う考えに至りました。
自分の残体力が把握しずらいと感じた理由
自身の体力がどのくらいあるのか把握できなくなる場合があると考えた理由は以下のようなものです。
エネルギーの使い方が平等でない
発達障害傾向がある人はエネルギーの使い方がはデコボコになりやすいんです。
正確に言うと普通にエネルギーを使えている場合とドーピングを使ったかのようにエネルギーを一気に大量に使う場合があります。
その分作業は進むことはあるのですが疲労感がハンパないです。
自分では制御できない場合が多い
残念なことにドーピング状態になる時は自分で制御できない場合が多いです。
自分でドーピング状態になっていることを分かっていないので意図的に止めようとなんて考えません。
その結果気が付いた時にはビックリするほど疲れているなんてこともあります。
エネルギーを制御できないのはどんな時?
具体的にエネルギーを制御できない場合はどんな時なのでしょうか。
代表的な場合をピックアップしました。
過集中はエネルギーの前借りをしている
ADHDには「過集中」といって、長時間集中することができる特性があります。
ただ、人は集中すると疲れてしまいますよね。長時間ならば尚更です。
過集中状態ならば疲れはほとんど感じませんが、体力が上がったわけではなく今日分のエネルギーを前借りしているだけです。
過集中状態に入りすぎた結果、自分が気付く前に身体が限界になりいつの間にか倒れてしまった人もいるそうです。
人に頼られると必要以上に頑張ってしまう
「ADHDの人は他人のためならば能力が上がる」という研究結果があります。
みなさんの中にも他人のために動いた方がやる気が上がることに心当たりがある方がいるかと思います。
ただこれもある意味で過集中状態になっているからだと思います。
エネルギーをいつもより消費しているから能力が上がっていると感じるのではないでしょうか。
この状態も本人からしたらやる気が出ているだけなので疲れに鈍くなってしまいます。
苦手なことをする時には疲れが襲ってくる
ADHDにとって一番生産性がなく、疲れると分かっていてもどうしようもできない時が「苦手なことをする時」です。
苦手なことに取り掛かろうとした瞬間に襲ってきた尋常じゃないほどの疲労感は自分でもビックリします。
過集中状態や他人のために頑張った後ならば尚更です。
しかし苦手なことでもやらなければいけないのであれば、なんとかやり遂げるしかないです。
ガス欠しないために
エネルギーが最後まで持続できない原因はわかりましたがどちらにせよ無意識か避けられないことなので対処法は限られてしまいます。
その中で僕なりの対処法をご紹介します。
意図的に気持ちをリセットできるようにする
エネルギーを使う際はほぼ無意識なので、意識的にリセットすることは難しいです。
そのため意図的にリセットできる状態を作ってしまうことが良いです。
例えば、
- アラームをセットしておく
- 時間になったらPCやスマホにメッセージを出す
- 誰かに声をかけてもらうようにする
などの方法があります。
オススメは時間になったらPCやスマホにメッセージを出させるように設定しておくことです。
これならば一人で実践できますし、いきなりの音や声にビックリしなくて済みます。
定期的に動く
デスクワークならば定期的に動くことで気持ちをリセットさせる方法も有効です。
過集中状態で興奮していても、苦手なことをする前で辛い状態でも気持ちをリセットすることができます。
ただ無意識状態では動こうとも思えないので、僕の場合は水分を大量摂取して定期的にトイレに行くようにしています。
そこまで動いていないですがそれでも全く動かないよりは効果的ですよ。
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