ADHDの特性の一つである『過集中』とは?

ADHD

ADHDの特性の一つに常人以上の集中力を発揮できる『過集中』というものがあります。
一見するとメリットのように思えるかもしれませんが、集中しすぎると自分自身で行動をコントロールできなくなる場合もあります。

この記事では、過集中の特徴やメリット・デメリットについてお伝えします。

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過集中とは

ADHDは意識が散漫してしまい集中力が持続しない面を持つ一方で、好きなことや興味のあることに対しては普通の人よりも高い集中力を発揮することが出来ます。
これが「過集中」と呼ばれる特性になります。

過集中のメリット

まず、過集中についてのメリットをご紹介します。

高い集中力を持続させることが出来る

ADHDは健常者と違って全てのことに対して集中することが出来ません。
その代わりに好きなことや興味のあることに対してのみ健常者以上の高い集中力を長時間持続させることが出来ます。

周りが途中で休憩を挟んだり、早めに切り上げようともADHDの方だけが休憩をせずにノンストップで作業を行うことが出来る場合もあります。

興味のあることならば成果を人よりも出すことができる

高い集中力を長時間持続させることが出来るということは、誰よりも生産能力が高いことや誰よりも革新的なアイディアを生み出すことが出来るということです。

成功されている起業家の中にはADHDが多い理由は過集中による結果が大きいと思います。

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過集中のデメリット

ADHDにとって成功の秘訣となる過集中ですが、それなりのデメリットも存在します。

興味がないことに対しては集中できない

興味があることに対しては高い集中力を発揮することが出来ると紹介しましたが、逆に興味がないことや好きでもないことに対しては誰よりも集中力が落ちてしまいます。

特にADHDにとって事務作業はかなり苦手な分野で、いくらミスがないように注意したとしてもケアレスミスが出てしまいます。
健常者にとって作業に対する集中力が均等に50でコントロール出来るとしても、ADHDにとっては集中できる作業は100、集中できない作業は0というように出来ることと出来ないことに対する集中力の差がが大きいことが欠点と言えます。

日常生活に支障をきたす場合もある

過集中は高い生産性を発揮することが出来る反面、いつまでも集中できることがデメリットとなる場合もあります。

例えば、今日中にやらなければならない作業が複数あったとして、最初にやった作業が自分にとって得意なものだったとします。
ADHDにとって得意なことであればいつまでもできるのですが、過集中状態に入ると時間の感覚が鈍くなってしまいます。
そのため一つ目の作業が完璧以上に終わったとしても、気がついたら他の作業が手付かずな上に期限が迫っているなんてことになりかねません。

健康を害する危険性がある

過集中状態になると時間感覚が鈍くなってしまうと書きましたが、その結果作業に没頭しすぎて休憩を取ることも、食事を取ることも、睡眠を取ることも忘れてしまい、気がついたら倒れていたなんてことになった方もいるそうです。

過集中は便利な能力なのですが、自分で制御することが難しい能力とも言えます。

過集中をうまく活用するには

欠点もある過集中ですが、うまく活用すれば大きなメリットを与えてくれます。
そこでADHDが過集中をうまく活用する方法についてもご紹介します。

タイマーやアラームを設定して気持ちを切り替える対策をとる

過集中状態になると自分で切り替えを行うことは難しいです。
なので、事前にタイマーやアラームをセットして外部から気持ちをリセットできるような対策を取るようにしましょう。

職場であれば周りの人に声をかけてもらうように頼んでおくのも良いかもしれません。

ADHDの気持ちの切り替え方法はどんなことがあるの?
ADHDは気持ちの切り替えを自分の意思で行うことが苦手な場合が多いです。一つのことに集中しようとしても他のことに目移りしてしまいなかなか集中することが出来ないと感じた経験はADHDの方ならばあるかもしれません。そのような場合の時に、気持ちの

スケジュールを詰め込みすぎない

生産性を上げたり、革新的なアイディアを出すには過集中を活用できれば一番効率的です。
ただ、良い結果を出せてもスケジュールを詰め込みすぎていると最終的に自分の首を絞めることになりかねません。

そうならないためにも過集中状態で想定よりも多くの時間を使ってしまうことを念頭に入れて、スケジュールに余裕を持たせるようにしましょう。
時間に余裕がある方が気持ち的にも余裕が生まれより集中できるはずです。

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