発達障害と二次障害

その他の症例

発達障害の症状を調べるとよく一緒に出てくる「二次障害」ですが、これはどのような状態を指すのでしょうか。
また、子供と大人ではどのような二次障害が起こるのかご紹介していきます。

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二次障害とは

そもそも二次障害とは、「発達障害そのものの障害とは別に、周囲の対応や自分の気持ちで起こってしまう二次的な障害」のことを指します。

もともとあった障害がきっかけとなって起こる障害なので、「合併症」とも呼ばれます。

子供の頃に発生しやすい二次障害

子供では思春期以降に二次障害が起こってしまうことがあります。

不登校・登校拒否

周りの友達と何かが違うと気づき始めてしまったり、障害が原因でいじめにまで発展してしまうケースもあります。
その結果。不登校や登校拒否となることもあります。

うつ症状

不登校・登校拒否と同様に周りとのギャップについて考えすぎてしまい無気力になってしまうことも珍しくありません。

反抗挑戦性障害(ODD)

なんとかしたいけどどうすれば良いかわからないフラストレーションから反抗や暴力に発展してしまう可能性もあります。

大人に発生しやすい二次障害

大人になってから発達障害を自覚する場合もあります。
数十年普通に生きてきていきなり障害が見つかってしまうと精神的に参ってしまうケースも多いです。

うつ症状

うつは子供だけでなく大人でも発生します。

発達障害は職場環境や職種によってはミスを起こしがちです。
その結果、上司に怒られたり自分で悩んだりしているうちにうつ症状を発症してしまうケースがあります。

双極性障害

うつ状態は基本的に気分が落ち込み続けていますが、双極性障害は気分が高まった状態(躁状態)と気分が落ち込んだ状態(うつ状態)を交互に繰り返すん病気です。
躁状態は平常時に戻るというよりも、気分が上がりすぎてしまい高額ローンを組んで買い物をしたり上司と大ゲンカをしてしまうこともあり、うつ状態も躁状態もいつもの自分では無くなります。

不安障害

「発達障害」ということに不安を抱き続けてしまうことにより不安障害という病気になる場合もあります。
不安により発作などが起こってしまう「パニック障害」も不安障害の一種です。

まとめ

発達障害は周りの人からはまだ理解されにくい障害の一つであることは間違いないです。
その世間からの理解の少なさから二次障害が発生してしまうことが多いです。

周りからの反応だけでなくとも、発達障害を抱えている人からすると周りとのギャップや、他の人ができていることができないことへのイライラや不安が精神的な症状として発生してしまうことが現状です。

二次障害を回避するためには、難しいかもしれませんが自分自身だけでなく周りに対しても理解を上げてもらい、障害ではなく個性として理解してくれる環境を整えたいものです。

コメント

  1. […] […]

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