淡々な作業だと集中力を持続することが難しい
発想力や想像力が強い
アイデアを出すことが好き
世の中にはADHDが普通の人よりも活躍できる仕事が存在します。
特にADHDの特性である「不注意」が強く現れるならば自分でアイデアを考える仕事が得意です。
不注意型ADHDにとっての弱みを避け、強みを活かせるような仕事に就くことで誰よりも成果を出すことが出来ます。
この記事では不注意型ADHDに向いていてる仕事をご紹介します。
不注意優勢型ADHDとは
ADHDの代表的な特性「不注意・多動性・衝動性」の中で不注意の部分が強く現れているADHDのことを不注意優勢型ADHDと言います。
単純な作業でもケアレスミスを出してしまう反面、自分らしさを出すことができる場面であれば力を発揮できます。
不注意優勢型の強み
不注意優勢型ADHDは以下のような仕事上の強みがあります。
- 発想力に富んでいる
- 多くのアイデアを出すことができる
- 感性が優れている
ADHDは注意力が無いと言われる理由は頭の中に様々なアイデアが浮かんできてしまい目の前のことに集中できなくなるからです。
その代わりに発想力や想像力が他の人よりも優れています。
また、感性が優れている人もいます。
例えば色彩感覚が優れていたり空間認識能力が高かったりします。
不注意優勢型の弱み
不注意優勢型ADHDの仕事に関係する弱みは以下があります。
- 確認したはずなのにケアレスミスをしてしまう
- 持ち物や予定を忘れがち
- 同じ作業を続けると集中力が切れやすくなる
淡々と同じ作業を行うことが苦痛であったり、注意していてもケアレスミスをしてしまうという弱みがあります。
そのため黙々と作業を行う事務職や絶対に失敗することが許されない医者などは得策な職業とは言えません。
不注意優勢型ADHDに向いている仕事4選
ここからは具体的に不注意優勢型ADHDに向いている仕事の一例を紹介します。
不注意優勢型ADHDにとって長所である発想力が活かせる仕事で、短所である細かな作業がある仕事やミスが許されない仕事は避けて抜粋しました。
デザイナー
デザイナーとは文字通り本やポスター、雑誌などのデザインを手がける仕事です。
一括りにデザイナーと言ってもWebサイトのデザインを行うWebデザイナー、衣服をデザインするファッションデザイナー、家の内装を設計するインテリアデザイナー、ゲーム業界で活躍するグラフィックデザイナーやCGデザイナーなど活躍の場は多岐に渡ります。
デザイナーという仕事はデザインのテンプレートはあるものの、クライアントが求めているデザインを考案する仕事なので多くのアイデアを出す発想力が必要となります。
また、デザインには正解がありません。
そのため持ち前の発想力を活かせるだけでなく他の職種よりも仕事上のミスを恐れる心配を減らすことができます。
映像クリエイター
インターネットが普及したことによりYoutubeなどを利用して大企業だけでなく個人レベルでも映像作品を世の中に公開することが出来るようになりました。
映像クリエイターとはテレビ、CM、Youtube、映画などのあらゆるシーンで使用される映像を作成する仕事です。
映像作品も編集するための技法やある程度の型はありますが、それらを無数に組み合わせたりあえて取り入れなかったりと正解が存在しない世界です。
そのため映像クリエイターは発想力がある人の方が有利です。
5Gが今後普及することによって映像の需要は将来的に高くなっていくためオススメの職業になります。
アーティスト
ミュージシャンや芸術家、美術家などのアーティストも向いています。
アーティストは基本的に0から作品を生み出します。
さらに他と差別化出来るような発想が出来ればファンを獲得しやすくなります。
ただ、アーティストは収入が不安定になる傾向があります。
さらに歌唱力や画力などの才能が必要だったり最近ではビジュアルにも注目が浴びる場合もあります。
ADHDは好きなことならば健常者よりも圧倒的な能力を発揮することが出来るため、自分にとって誰にも負けないくらい好きなことがあるのであれば挑戦する価値はあります。
臨床心理士・カウンセラー
不注意優勢型ADHDは感性が優れていることもあり、人の気持ちを考え寄り添える特徴を持ち合わせています。
そのため人の心に寄り添う「心の専門家」である臨床心理士やカウンセラーも向いています。
臨床心理士やカウンセラーは対応方法が一律に決まっておらず、人の数だけ臨機応変に対応を変える必要があります。
一人一人に最善の対応を行うためには、寄り添える優しさとその人の気持ちを汲み取り考えることが出来る発想力が必要になってきます。
このことから臨床心理士やカウンセラーはADHDに向いている職業だと言えます。
ただし、人と密に関わることで自分自身が精神的に疲れてしまう可能性もあります。
ADHDは感性が優れていることから相手の気持ちがダイレクトに感じてしまいますので注意が必要です。
不注意優勢型ADHDが向いていない仕事
反対に不注意優先型ADHDが向いていないとされる仕事は以下のような職業があります。
- 事務職
- 医者
- 運転手やパイロット
不注意優勢型ADHDは文字通り注意力が散漫でケアレスミスが多いという欠点があります。
そのため見落としやケアレスミスをすることによって他の人がカバーしなければならない事務職はあまり向いていません。
また、一つのミスが人命を左右する医者や少しの不注意で事故を起こしてしまう運転手やパイロットなどのミスが許されない職業は避けた方が良いです。
まとめ：不注意優勢型ADHDが向いている仕事
この記事では不注意優勢型ADHDが向いている仕事例として4つ紹介しました。
- デザイナー
- 映像クリエイター
- アーティスト
- 臨床心理士・カウンセラー
不注意優勢型ADHDは注意力があまりなく見落としが多いのでミスが許されない仕事、慎重さが必要な仕事、正解が決まっている仕事などはあまり向いていません。
その代わり、発想力と感性が高いためクリエイティブ系の仕事、0から作品を生み出す仕事などは向いています。
この記事で紹介した仕事はあくまで一例なのであなたに向いている仕事を探す上での指針として読んでいただけたら幸いです。
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