ADHDにとってPDCAを回すことは逆に作業効率を下げてしまうのではないのか

仕事・働き方

社会人になって『PDCA』という言葉をを良く聞くようになりました。
PDCAは問題の解決や品質の改善のために昔から使用されている仕事の方法です。

確かにPDCAは人によって大きな成果をもたらしてくれます。
ただADHDにとっては非効率かもしれません。

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PDCAとは

「PDCA」とは「Plan=計画」、「Do=実行」、「Check=評価」、「Action=改善」の4つの単語の頭文字です。
4つの段階を循環的に繰り返し行うことで、仕事の改善、効率化するために行われる仕事の方法です。

  • Plan=計画
  • 業務計画や達成したい目標を立てます。

  • Do=実行
  • 計画に沿って業務を実行します。

  • Check=評価
  • 実行結果が正しく行われたか、目標が達成できているかなどを評価します。

  • Action=改善
  • 良かった点、改善点を洗い出します。
    この改善結果をもとに次の「Plan=計画」を行います。

なぜADHDにとってPDCAは非効率なのか

一般的な仕事の仕方として有名なPDCAですが、なぜADHDにとっては非効率なのでしょうか。

Plan(計画)でつまずく

まずADHDはスケジュール管理が苦手と言われるように何かを計画することが苦手です。

PDCAでは最初に「Plan=計画」をしなければいけません。
最初に一番の苦手分野が来てしまうのでADHDにとっては最初でつまずいてしまう可能性があります。

計画部分ができたとしても苦手な分、出来が良くないかもしれません。

Check(評価)も苦手

「Check=評価」も得意なわけではありません。
もう少し言ってしまうと「Do=実行」したものを客観的に評価することが苦手です。

ADHDにとって目的達成のため実行する時には、遠回りをすることがあります。
普通の人にとって一直線の作業でもADHDにとっては何通りも右左折をした上でたどり着きます。

なぜそうなってしまうのかは本人もよく分かりません。
そんな状態で客観的に評価することはかなり難しいです。客観的に評価することが出来るのであれば無駄に右左折しないです。

ADHDにとって効率的な方法を考えてみた

ADHDにとってPlanとCheckが作業の非効率かを促進しているのではないかと僕は思っています。
ではADHDにとって効率的な作業方法はどのようなものでしょうか。
自分なりに考えてみました。

Do(&Check)とActionを回して試行錯誤しながら改善する

PDCAというとPlan、Do、Check、Actionをそれぞれ25%ずつの割合でしなければいけないというイメージがあります。
まずそのイメージを無くして苦手なPlanとCheckの割合を減らしてみる方法があります。

計画をしなければ何をすれば良いのかわからないので完全に無くすことはできません。
ただ、ガチガチに計画をするのではなく方向性や完成形のイメージを作成するだけにした方が良いです。

簡単に計画をしたら片っ端から片っ端から実行に移してしまいましょう。
ADHDにとって計画や評価をすることが苦手な分、実行力だけは普通の人よりもあります。
その長所を活かすために出来るだけ早く実行段階に移った方が良いです。

さらにADHDは実行後に評価するよりは実行中に評価する方が合っているかもしれません。
そのためDoとCheckを同時並行で行ってしまい実行が終わったら、すぐに改善点を直すようにした方が良いです。

まとめるとDoとActionに重きを置いて試行錯誤を何回も行った方がADHDには合っていると思います。
「PDCA」というより「(P)D(&C)A」ですかね。

一人でPDCAを回す必要がないのかもしれない

そもそもPDCAを全て自分で回す必要がないかもしれませんね。
計画することと、評価をすることに秀でたパートナーを見つけて自分は手を動かすことだけに集中する環境を作ってしまいます。

いわゆる「分業制」です。

ADHDは得意分野と不得意分野が極端にあるので得意なことだけをして、舵取りは得意な人に任せるという分業制が案外合っているかもしれません。

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