普通の人にとって何でもない事務作業でも、上手く行えず辛い経験をしたADHDの方は多くいるかと思います。
その経験から「自分は誰でも出来ることさえ出来ない」と考えてしまうかもしれません。
そんなADHDの方に向けた動画をメンタリストのDaiGoさんがYoutubeで投稿されました。
その動画を見て僕も「やってやる!」と思えたのでブログでもご紹介します。
ADHDが向いている職業は起業家
まず結論から言ってしまいますと、ADHDが向いている職業は『起業家』です。
なぜ起業家に向いているのか
2016年にミュンヘン工科大学で「ADHDの症状と起業家の精神」という研究が行われました。
Harnessing ADHD for business success
研究ではADHDの診断を受けた14名の起業家を対象に様々な質問をしました。
その結果、ADHDの能力が起業家としての成功に大きな影響を及ぼしていたことがわかりました。
影響を及ぼした能力については後述します。
さらに、今回対象となった起業家の2/3は事業に成功していたとのことです。
会社の倒産率とADHDの起業家
ADHDの起業家の2/3は事業に成功したということは、1/3の起業家の事業は失敗(倒産)してしまったのですが、
この情報だけ見ると1/3も失敗してしまうのかと思われる方がいると思います。
ただ、企業の倒産率を調べて見ると創業10年以上の企業は全体の1割程度しかないそうです。
今回の研究対象となった起業家が14人しかいないこと、どの程度の成功を収めた人達なのかはわからないため一概には言えませんが、ADHDの起業家の成功率は全体からするとかなり高いと言えます。
ADHDの起業家
DaiGoさんの動画で今回被験者となった起業家が一人紹介されていました。
それが「リチャード・ブランソン」さんです。
リチャード・ブランソンさんはヴァージン・グループという100以上の企業からなるグループ会社の創業者兼会長をしている方です。
リチャード・ブランソンさんはADHDだけでなく、文字の読み書きが困難となる失読症という症状もあるそうです。
そんな彼でも超大企業を育て上げたなんて聞くと、「自分もやってやるぞ!」という気持ちになりますね。
起業家に必要な能力をADHDが持っている
前述しましたADHDが持っている起業家にとって大事な能力についてご紹介します。
リスクテイキング
リスクテイキングとは、自分の意思でリスクを負った行動を取ることです。
ADHDにはリスクを恐れない(と言うか恐れなさすぎる)行動を取ることができます。
衝動性の傾向が強い方はリスクテイキング行動を取りやすいかもしれません。
普段の生活ではリスクテイキングはあまり良いこととは言えません。
しかし、起業家に関して言えばリスクテイキングは優れた能力になります。
挑戦をしているのであればリスクを取らなければいけない場面は必ずきます。
そんな時に怖気付かずにリスクを取れる能力は起業家こそ持つべき能力です。
過集中
ADHDには「過集中」と言う能力もあります。
過集中とは、読んで字の通りで物事に集中し過ぎてしまうためいつまでも仕事や勉強を続けることができる状態のことです。
過集中は人よりも集中し続けることができるので成果を上げやすくなります。
この能力は一からアイデアを出し続ける必要がある起業家にとっては相性の良い能力です。
ただ、過集中状態に入ると人によってはいつの間にか限界を超えて倒れてしまう可能性があるので少し危険ではあります。
倒れるまで頑張らないと起業家は成功できないと言うのであれば打って付けですね。
コミットメント
コミットメントとは「責任を持って関与することを明言する」と言う意味があります。
ADHDはコミットメント能力が高いです。
すなわち物事を行う際に全身全霊で取り組むことができます。
起業家であれば仕事に人生を賭ける必要があります。
この「仕事へのコミットメント」を行うことがADHDには可能です。
ADHDが起業家として成功する条件
ここからはADHDが起業家として成功するために必須となる条件についてご紹介します。
事務作業が得意なパートナーを見つける
ADHDが得意な能力を活かすには起業家が適しているとのことですが、
発達障害ですからどう頑張っても出来ない、苦手なことは存在します。
その一つが「事務仕事」です。
事務仕事は会社を育てる上で大事な業務の一つです。
しかしADHDは事務仕事が極端に苦手です。
ですがそんな苦手な事務仕事に苦戦する時間ほどADHDの起業家にとって無駄な時間はありません。
そこで、ADHDの起業家が成功する条件として「事務作業が得意なパートナーを見つける」ことが上がります。
自分の仕事だけに集中できる状況を確保する
事務作業が得意なパートナーを見つけることと似ていますが、自分の仕事(自分が得意なこと)だけを行える状況をいかに確保するかも重要になります。
ADHDは「出来ることは極端に出来るが、出来ないことは極端に出来ない」です。
なのでADHDにとっては自分の得意なことにいかにも労力と時間を割けるかが重要になります。
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