ここ最近になって昔よりも耳にすることが多くなってきた「発達障害」ですが、日本にはどのくらいの割合で発達障害の人がいるのでしょうか。
実際に調べてみました。
発達障害の子供の数は思ったよりも多い
2012年に文科省が行なった全国の公立小中学校の調査では、「発達障害の可能性がある子供」の割合は6.5%と報告されています。
これは15人に1人、つまり1クラスに1人か2人程度になる割合でした。
発達障害と言っても、「ASD(アスペルガー障害)」、「学習障害」、「ADHD(注意欠陥多動性障害)」と大きく3種類に分かれます。
また、人によって特徴や障害が表面上に現れる度合いは違いますので一概に6.5%が妥当な数字とは言えませんが、それでも発達障害は極端に特別な障害では無くなってきました。
6.5%というのは子供についての統計ですが、発達障害は生涯にわたって特徴が残るものなので大人になってからの割合も概ね変わらないと思います。
大人になってから発達障害を自覚する人も多い
発達障害である可能性は子供も大人も変わらないですが、発達障害を自覚している人の割合はほぼ確実に成人になるにつれて上がっていくと思われます。
なぜなら、子供の頃には何とかなっていた、「コミュニケーション能力」、「スケジュール管理や期限」、「約束や用事を守る」ことが社会人になってから重要視されてしまうからです。
特に日本では発達障害者が苦手とする能力をより重要視することで、周りとの違いに違和感を感じ、初めて発達障害が発覚するケースが増えています。
発達障害は男性の方が多い
一般的に、発達障害は男性の方が多いと言われています。
ASD(アスペルガー障害)では、男性:女性の割合が4:1。
ADHD(注意欠陥多動性障害)では、男性:女性の割合が2.5:1と言われています。
しかし、なぜ女性よりも男性の方が多く発現してしまうのかは、まだわかっていません。
まとめ
発達障害の割合について調査してみましたが、「子供では発達障害の可能性があるのは全体の6.5%」で、それ以上に有力な情報はありませんでした。
まだ、発達障害が注目されるようになってから月日が浅いためだと思われます。
ただ、はっきりしていることは、『発達障害は特別なものではなくなっている』ということです。
6.5%は割合としては低いので他人事のように感じられてしまいますが、学校や職場単位で考えるとそれほど低い数値ではない気もします。
まだまだ発達障害が注目され始めたばかりで世間の認知度は低いですが、極端に少ないわけではないよということは広まってくれると嬉しいですね。
コメント