不注意・多動性・衝動性の3要素を持つADHDですが、睡眠障害との関係が深いとの見解を出す研究者もいます。
確かに自分自身も寝ているはずなのに疲れが取れなかったという経験が多く悩んでいます。
そんな関係が深い可能性があると言われているADHDと睡眠障害ですが、どのような研究や関係があるのか調べてみます。
ADHDと人の体内時計の相互関係
ある研究者によると、ADHD患者の75%は、睡眠のためのホルモンであるメラトニンの分泌変化など、睡眠に関して現れる生理的徴候が、健常者に比べて1.5時間遅いとの研究結果を発表しています。
そのために、昼夜のリズムが乱れてしまい、睡眠のみならず、体温や食事のタイミングなども乱れ、この結果不注意や問題行動をもたらしているのではないかと推測しています。
つまり、ADHDだから睡眠障害になるのではなく、どちらも相互に作用しあっているということのようです。
注意が散漫になることによる眠気
ADHDの要素の中に「不注意」があります。
特に自分が興味のないことをやらなければいけない時ほど注意が散漫になってしまいます。
興味がないことでも、多くの人がなんとかやり切れることでもADHDからすると退屈でしかなく、退屈だからこそ日中でも睡魔に襲われてしまいます。
また、注意が散漫になってしまうために切り替えが苦手ということも睡眠障害の原因の一つと言われています。
ADHDにとっては起きている時と寝ようとしている時の気持ちの切り替えができず、どっちつかずの状態になってしまうこともあります。
そのため、寝ようとしても十分に休息を取ることができず、日中にも睡魔が来てしまうと考えられます。
二次障害による睡眠の質の低下
ADHD自体が原因ではなく、ADHDに伴ううつや不安などの心理的ストレス、社会的コミュニケーションの不足などが、睡眠の質や量の低下や、体内時計の調節不全などをもたらしているのではないかとの考えもあります。
また、二次障害による睡眠の質の低下はADHDなどの発達障害傾向のある子供たちも苦しめられている調査が出ています。
ただし、発達障害による二次障害が睡眠障害の根本的な原因かは未だに推測の域を脱していません。
まとめ
僕も睡眠障害に悩んでいますが、それが自分特有のものではなくADHDを始めとした発達障害の方の多くが苦しめられているのだと知ることができました。
ただ、ADHDと睡眠障害が関係しているらしいことはわかったのですが、根本的原因や解決策などもまだ確立されていないこともわかりました。
今後も調査をして原因や解決策をご提示できるようにします。
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