ADHDの治療を始めると、いつかは治療薬を勧められると思います。
治療薬として代表的な薬は「メチルフェニデート(商品名:コンサータ)」、「アトモキセチン(商品名:ストラテラ)」です。
その中でも僕はストラテラを服用しています。
まだ服用し始めですが、ストラテラを服用しておきた変化についてご紹介します。
※僕個人に現れた変化なので全ての人が同じようになるとは限りません。一つの例としてご覧ください。
ストラテラとは
ADHDは脳内の神経伝達物質であるドパミンやノルアドレナリンが不足したり神経伝達の調節異常が生じることによって、注意力の散漫や衝動的で落ち着きのない行動などの症状が現れるとされています。
ストラテラはノルアドレナリンの働きを強めることで、ADHDの症状を改善できるように手助けをしてくれる薬です。
脳の活性が比較的少ないため、寝付きが悪くなるなどの副作用が現れにくいというメリットがあります。
副作用として食欲減退、吐き気などの症状が現れる場合があります。
ストラテラを服用した際のメリット
実際にストラテラを服用した際に感じたメリットをご紹介します。
集中力が増した
以前よりも集中力が増加したと感じることが出来ました。
ストラテラを服用する前はすぐに集中力が切れてしまったり、ボーッとしてしまう時間が長く困っていました。
そのため仕事をしていても作業がほとんど進んでいないこともあります。
服用後は以前よりも集中力を切らさずに仕事に取り組むことが出来ています。
周りの音や視線が前よりも気にならなくなった
僕は他の人よりも周りの音がうるさく聞こえることがあります。
これは発達障害の特性である感覚過敏の中の聴覚過敏のせいだと思いますが、人の声や雑音が不快に感じてしまいます。
特に集中して作業を行わなければいけないのに全く集中出来ていない時は耳を塞ぎたくなります。
また、周りがうるさく感じる時は精神的にも不安定になるため人の視線にも敏感になっていました。
精神的に不安になると被害妄想をしてしまうんですね。
こういった症状がストラテラを服用して集中力が増したことによって改善されました。
集中出来る状態を保てるようになり精神的にも安定することが出来ました。
ストラテラを服用した際のデメリット
メリットがあると言っても薬なのでデメリットや副作用もあります。
特に感じたデメリットをご紹介します。
食欲不振になった
服用した際に自分の身に起きた一番の変化は食欲不振になったことです。
人によって副作用の出方はそれぞれですが、僕の場合はこれが極端に現れてしまって、一日に小さいヨーグルト一個でも足りてしまうこともありました。
食欲が戻らない状態が続いてしまい2、3ヶ月で10Kg近く体重が落ちてしまいました。
人によって食欲不振になった際の感覚は違いますが僕の場合は、
- お腹も空かないし食べる気も起きない
といった感覚でした。
生きていく上で楽しみの一つである「食事」を奪われたように感じて辛かったです。
なんとかサプリなどで栄養を摂るようにしていましたが、副作用が治るまで健康的な食生活とはかけ離れていました。
疲れと眠気
十分なエネルギーを摂取できていないこともあってか少し動いただけでも疲れてしまいます。
運動を全くしていないのに10Kg近く体重が落ちているので体力が無くなるわけですよね。
ストラテラのおかげで集中力が増しているので、集中することで更に疲れてしまうという悪循環にも入っていました。
また、7時間ほど寝たはずなのに日中に眠気が襲ってくることもありました。
食事は無理すれば取ることが出来ますが眠気だけは制御出来ないので本当に辛かったです。
コーヒーを飲みまくるという不健康まっしぐらの行動もしていました。
まとめ
ストラテラに助けられている人も多いためADHDの症状を改善するための手助けにはなります。
しかし、僕のようにデメリットが強く出てしまうケースもあります。
そんな時は先生にすぐに相談して飲む量を減らしてみるなどの対策をしてみてください。
食欲不振や睡魔などの副作用は飲み始めには強く出ますがだんだんと治ってきます。
僕のように先生と相談した上で辛抱強く飲んでみてもいいかもしれません。
コメント