ADHDはプログラマーに向いているのか

仕事・働き方

ADHDは良くプログラマーに向いていると言われることが多いです。
それはプログラマーという職業がクリエイティブ職と位置付けられることが多いからだと思います。

現在IT企業と呼ばれる会社にいる僕の視点で、「本当にADHDはプログラマーに向いているのか」を考えていきます。

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なぜプログラマーに向いていると言われるのか

まず初めに、なぜプログラマーはADHDにとっての適職の一つと言われることが多いのでしょうか。

「プログラマー = クリエイティブ職」だから

ADHDは事務作業のような定型業務や繰り返し作業が苦手な反面、アイディアを武器にするいわゆるクリエイティブ職の方が向いていると言われています。

一般的にプログラマーはプログラミングを行い、新たなサービスを生み出すという認識のためクリエイティブ職の一種という位置付けです。
だからこそ、クリエィティブ職の中でも最もイメージのしやすい「プログラマー」がADHDの適職とされています。

ADHDは営業系の仕事があまり向かないから

ADHDが不向きの職業の一つとして「営業」があります。

ADHDは、人の話をちゃんと聞いていないように見える、集中力が続かない、相手が話終わっていないのに話し始めてしまう、などの行動や特性が出てしまう場合があります。
そのため、ADHDは営業などの人と多く接する仕事は得意ではありません。

そのように考えると、逆に一人で黙々と行うイメージの「プログラマー」の方が向いているのではないかと思われます。

実際は適職なのか

それでは、実際にADHDはプログラマーに向いているのでしょうか。
プログラマーといっても会社によってもやることが違うので、いくつかのパターンに分けて考えていきます。

一般的なイメージのIT企業の場合

IT企業と言われて最初に思い浮かべるのは、GoogleやFacebook、Appleなどだと思います。
これらの有名企業は基本的に自社のサービスやアプリを会社の軸として運用しています。

自社でサービスを作成、運用している場合は比較的自分のアイディアを発言したり、実際にサービスに自分のアイディアを組み込む機会が多いです。
そのような場合は「自分がしたいこと」と「自分の仕事」が一致しやすくなります。
ADHDは、興味のあることには人よりも集中し続けることができるため、より良い成果を出すことができます。

フリーランスのプログラマーの場合

時間が決まっている会社勤めと違い、フリーランスは好きなことを、好きな時に、好きなだけ仕事をする環境ではあります。
もちろん収入を得て生活しなければならないので、最初は好きなことだけとまではいきませんが、仕事を選ぶことができる自由度は、会社員よりは圧倒的に高いです。

自分の興味のあるプログラム案件を自分で選択できるので、頑張り次第で「自分のしたいこと」と「自分の仕事」が完全に一致させることもできます。
このように考えるとフリーランスのプログラマーはADHDにとっては適職だと言えます。

下請けのIT企業の場合

上記の二パターンだけ考えれば、プログラマーはADHDの適職だと言えます。
しかし、世の中のプログラマーの仕事は自分にとって都合の良いものだけではありません。

世の中のプログラマーの中には、下請けや派遣といった、親会社や取引先が使用するサービスやアプリを作成する案件もあります。
案件によっては、自分の意見やアイディアを取り入れてくれるものもありますが、時には取引先が使いたい機能を完全に決め、自分たちはその要望を満たすサービスを作成するためにプログラミングだけ行う場合もあります。

そのような場合は、個人的に不満があったり、全く興味が湧かなかったとしても取り組まなければなりません。

自分にとって興味がないことをやることほどADHDにとってストレスがたまることはありません。
また、集中力が続かない、もしくは全く集中できないので作業の効率を上げることが難しくなります。

プログラマーはADHDにとって、環境次第で適職にもその逆にもなり得ます。

まとめ

ADHDにとって、一番働きやすい環境は「自分のしたいこと」が仕事に直結することです。
プログラマーと一括りにしていっても、その働き方や環境はみなさんが思っているよりも様々です。

確かに一般的なイメージのプログラマーはADHDにとっては向いていると思います。
ですが、ただ一般的に向いているからという理由だけだと実際に自分に向いているかを考える上では不十分です。

ADHDでプログラマーとして職を探したのであれば、自分に興味がある事業内容か、自分の意見が反映されやすいかなども考える必要があると思います。

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